「継承・発展」決意の船出/村田正明・城陽市長が初登庁
職員から花束を受け取る城陽市の村田正明市長

今月7日投開票の城陽市長選で、初陣を圧勝で飾った村田正明市長(63)の初登庁式が25日、市役所前広場で開かれた。自らの後援団体・活力城陽の会(岩見悦明会長)と同市が主催したセレモニーには市民、市職員ら約200人が参集。第15代城陽市長として任期初日を迎えた村田市長は「浮かれるのは、この場限り。市役所に入ったら、仕事に邁進する」と決意を言葉で表し、この4年間職務に全力傾注することを誓った。
午前10時から開かれた初登庁式に、村田市長は「亡き妻が最後に仕立ててくれたスーツ、長男が買ってくれたネクタイ」を着用し、家族の思いも背負って登場。支援者のマイカーから降りると、大拍手が沸き起こった。
まず、政治確認団体・活力城陽の会の岩見会長が「奥田前市長の後継者として、本日から豊富な行政経験を基に卓越したリーダーシップを執っていただく。住んで良かったまち、住みやすいまちから、これからも住み続けたいまちへ、発展する城陽を必ず築き上げていただけるものと確信している」と期待を込めて挨拶した。
また、乾秀子市議会議長は「新名神の開通が遅れ、厳しい財政状況が続く中での市長就任。京都府や城陽市で培ってこられたまちづくりのプロとしての行政経験を十二分に発揮され、多くの課題解決に果敢に取り組まれることを期待します」と挨拶。市議会は二元代表制の一翼を担う議事機関として、ともに努力することも付け加えた。
市職員代表の薮内孝次教育長は「これまで奥田前市長が築いてこられた『誰もが輝ける城陽』『希望あふれる城陽』というまちの姿は、私たち職員にとって大切な道しるべ。その想いをしっかりと受け継ぎながら、村田市長のもとで、さらに力強く前へ進んでいきたい。私たち職員は一丸となり、村田市長そして市民の皆さんとともに希望あふれる城陽市の実現に向けて誠実に、前向きに取り組んでまいります」と誓った。
このあと職員らから花束を受けてマイクを握った村田市長は「8月1日、出馬会見の後、市役所ロビーで副市長退任の挨拶をさせていただいた際『必ず戻ってきます。花束はいりません』と述べ、皆さんのおかげでこうして戻ってくることができました。選挙期間中、市民の皆さんから様々な声を聴かせていただき、職員が笑顔で親身になって対応していただくのが良い…と言っていただけたことが印象に残っている。これは奥田市長が笑顔を心掛けるようずっと言い続けられたおかげ。引き継いでいきたい。浮かれているのは、この場限りにしたい。市役所に入ったら仕事に邁進する。城陽市のまちをしっかりと発展させるべく政策立案を行いたい。(前日の退任式で)奥田前市長が言い残された『城陽市は永久に不滅です』との言葉を実現するため、この4年間しっかり頑張っていく。市民にこれからも住み続けたいと言っていただけることが目標。どうか皆さん、ご支援、ご協力を」と決意を言葉に込めた。