

宇治市は1日、市制施行75周年の節目を迎えた。在任2期目の松村淳子市長が目指す都市像「一人ひとりが輝き伝統と新たな息吹を紡ぐまち」の実現へ決意を伝え、表彰式ではまちづくりやスポーツの分野で活躍する功労者をたたえた。
1951(昭和26)年3月1日、当時の宇治町、東宇治町、槇島村、小倉村、大久保村の2町3村が合併して「宇治市」が誕生した。初代市長には山崎平次氏が就任。宇治茶と観光を市政発展の中心に据え、人口約3万8000人、約8000世帯で船出した。
53(昭和28)年には南山城大水害に襲われて宇治川の堤防が決壊した。幸い人命が失われることはなかったが、大規模な浸水被害が発生。64(昭和39)年に天ヶ瀬ダムが完成し、市民の安心感が増した。
宇治市は誕生したが、市民の間には旧町村を中心とした住民意識が根強くあった。しかし、58(昭和33)年の市長選で、京都市との合併が争点となり、有権者は合併せず、京都南部の中核都市を目指すことを選択。これを契機に「宇治市民」としての一体感が芽生えた。
その後、京都市のベッドタウンとして住宅開発が進み、人口は右肩上がりで増え、70(昭和45)年4月に10万人を、79(昭和54)年8月に15万人を、それぞれ突破。2011(平成23)年6月にはピークの19万3428人となった。
しかし、押し寄せる少子化の波は宇治を避けることもせず、先月1日時点で17万8150人まで下降して、対策は待ったなし。転入を促し転出を抑える効果的な施策に期待が高まる。
■声高らか力強いステージ/児童生徒「記念上演」
この日、文化センターのロビーでは市茶生産組合が全国茶品評会産地賞受賞の誉れ高いお薄を振る舞い、祝祭ムードを盛り上げた。
記念式典は午後2時に幕を開け、市制施行75周年「記念上演」に宇治市少年少女合唱団と宇治中学校吹奏楽部が順に登場。
18人からなる合唱団は「MUSIC」「夢をかなえてドラえもん」で歌声を合わせダンスも披露した。

これまで全日本マーチングコンテスト金賞受賞などの実績を誇る宇治中吹部も「BANG BANG」「LOST!」「BATTLE FIELD」で颯爽とパフォーマンスを繰り広げた。
さぎりはれゆく 宇治川に~で始まる「宇治市歌」1番の斉唱に続いて松村淳子市長が式辞を述べ心新たに市民に協力を呼び掛けた。
このあと「市政功労者表彰並びに感謝状贈呈」「スポーツ賞表彰」「ジュニア文化賞表彰」「地域社会貢献者表彰」「障害者自立更生者等市長表彰」「優秀政策表彰」の各表彰が行われた。
出席者は順次登壇しそれぞれの代表が松村市長から表彰状(感謝状)やトロフィーを受け取った。
スポーツ賞ではミラノ・コルティナ冬季五輪で一躍注目を集めたフィギュアスケートのうち世界ジュニアで優勝を重ねる島田麻央さんに続く有望株の金沢純禾さん、近藤尚生さんも壇上輝きを放った。
