点灯する『子』のねぶたも/文パル城陽 立派な正月飾り
若手職員が丹精込めて作り上げた文パル「正月飾り」

文化の殿堂、城陽市のランドマーク〝文パル〟の新春恒例・豪華な「正月飾り」が正面玄関脇に登場し、来館者から注目を浴びている。
今年度から5年間、引き続いて施設の指定管理を担うことになった公益財団法人城陽市民余暇活動センター(安藤洋二理事長)が「新春らしい雰囲気を」と、創意工夫を凝らして毎年、職員が手作りしている。
数年前までは、同センターの西山和彦総務部長=寺田尺後=が、この飾り付けを担当してきたが、「後継者を育てたい」と、今は若手職員に作業をバトンタッチ。
今回の「正月飾り」は年末年始の最終休館日だった今月4日午前9時から午後5時まで、丸一日かけて、総務部の田中順也さん(34)、小森勇貴さん(40)と、女性職員の有田里美さん、文化事業部の窪田慶さん(32)の4人が手分けして作業を行った。
特徴は、正月の縁起物・松や竹、ナンテンの実物をあしらったほか、猪目窓に見立てた円形の小窓に『寿』の文字を書き込んだこと。
さらに、鴻ノ巣山運動公園内の市民体育館裏の山から松ぼっくりを収穫してきて、東京五輪イヤーにちなんで「赤・黒・赤・黄・緑」の5色に着色し、配置した。そして、日本代表選手の活躍を願って、金色・銀色の松ぼっくりやエトの『子(ね)』をかたどり和紙と針金で造った『ねぶた』も配置。夕方から夜にかけては、このねぶたを点灯させて、来館者の目を引くアイデアも凝らしている。
このほか、自由に引ける『おみくじ』も置いて、家族みんなで今年の吉凶を占うことができるようにした。
なお、正月飾りの大きさは「幅3・7㍍、高さ2・5㍍、奥行き2㍍」のスケール。制作担当者の一人、田中さんは「出来栄えには満足しています。ぜひ、見に来てください」と、市民らに呼び掛けている。
この飾り付けは今月13日(月・祝)の同市成人式当日まで展示。職員らで、水やりや剪定など日々の樹木管理を行い、美しさをしっかりキープさせていく。