緑のシンボル37本に/城陽市 名木・古木選定委員会
委嘱書の交付を受ける新委員ら

今年度第1回城陽市名木・古木選定委員会が8日、市消防本部会議室で開かれた。席上、昨年6月に誤って伐採されてしまった平井神社のナラガシワ=原形・高さ約20㍍・幹回り2・6㍍=の指定を解除し、緑のシンボルとなる認定木を37本に改めた。
同市「名木・古木」は、市民が日常的に緑に親しみ、大切さを実感できる象徴として、2001年8月、約170本の候補木の中から、同選定委員会で36本を認定。その後、枯死や台風による倒木等で9本を解除、11本を新規認定していた。
今回は、一昨年9月の台風被害で、平井神社の樹木の枝葉が近所に飛ばされたことを受け、神社関係者が協議して境内の樹木剪定に取り組んだ中、昨年6月、そのうち一本が市「名木・古木」指定のナラガシワであることが判明。発注業者が高さ約3㍍の所で伐採してしまったため、この日の指定解除となった。
選定委では、今西仲雄副市長が「新名神の橋脚が建ち始め、城陽のまちが大きく動く中、名木・古木はまちの宝として大切にしていかなければならない。宇治市の平等院、八幡市の石清水八幡宮のような世界遺産はないが、4000年前の森山遺跡をはじめ城陽市内には6つの国史跡があり、この地域資源を活かした市民PRも重要」と挨拶した。
そのあと、新任の堀井誠史さん(ホリモク㈱代表取締役)、長友朋子さん(立命館大文学部教授)を含む委員10人に、今西副市長から委嘱書が交付され、合わせて委員の一人で樹木医の肉戸裕行さんには「アドバイザー選任書」も手渡された。
委員の互選により、委員長に松谷茂さん、副委員長には今村祐嗣さんをそれぞれ再任。事務局から市「名木・古木」の現況や同市平川の平井神社のナラガシワの認定解除について説明が行われた。
正副委員長を除く新委員は次の皆さん。(任期は2021年11月19日までの約2年間・敬称略)
近藤敏雄、七種裕貴子、肉戸裕行、松原春生、三宅晨一、村上隆夫(以上再任)、堀井誠史、長友朋子(以上新任)