児童生徒 静かな〝春休み〟/新型コロナで臨時休校

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新型コロナウイルスの感染拡大に伴う政府要請を受け、地元の多くの市町で3日から、小中学校や高校などの臨時休校が本格化した。働く保護者のために子供を預かる学童保育を朝から開設する自治体や、校内で教員が子供を見守ったりする学校もあり、教育関係者や保護者は子供たちの〝春休み〟の対応に追われた。
宇治市は市街地にある全20小学校の敷地内で育成学級(午前8時30分~午後6時30分)を急きょ開設した。
約1800人の利用児童がいるが、この日、通級したのは4割余りの約800人。各学級によって異なり、最も多い学級で6割近く、少ない学級で3割弱の出席となった。
市こども福祉課は「通常の平日は8割程度の利用があり、夏休みは6~7割。想定では夏休みぐらいの利用があるのではないかと思っていたが、各家庭が感染予防の観点から自宅での保育に協力してくれた」と説明。現在11学級で空きはあるが、申請も数件程度と落ち着いており、引き続き保護者等に家庭保育の協力を呼び掛けている。
城陽市では全10小学校に設置されている学童保育所を開いた。登録する1~6年生約650人のうち、この日は約280人が通級。市内全体の利用率は4割弱となり、「少なかった」(子育て支援課)という。
久御山町では、全3小学校の仲よし学級を同日午後1時30分から開設し、約170人中35人が通級した。
なお、同町では児童の居場所づくりの観点で、小学校での見守りを始めた。自宅待機が基本だが、保護者がやむを得ないと判断した場合のみ、グラウンド(雨天時は体育館)、図書室に教員を配置する中、24日まで平日午前9時~正午に児童を受け入れる。
一方、宇治田原町立田原・宇治田原両小学校に開設されている元気っ子クラブ(午前7時30分~午後6時30分)では約100人の児童のうち30人余りが利用した。1~3年生を基本とし、4~6年生には家庭保育への協力を呼び掛けたという。

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