イチジク『円熟咖喱』開発/城陽の木村農園

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城陽市6次産業化・農商工連携推進戦略『オール城陽で進める1×2×3推進プラン』の取り組みの一環として、木村農園の木村正樹代表(54)と有美子さん(49)夫妻=同市枇杷庄=がレトルトカレー・完熟イチジクまるごとゴロッとスパイシー『円熟咖喱』を開発。4日、市役所で奥田敏晴市長らに商品の披露を行った。
昨年3月、城陽市が府内市町村で初の6次産業化・農商工連携推進戦略を策定したことを受け、5月には農商工業者と金融機関、行政等が一堂に会する協議体「プラットホーム創設会合」が開かれ、会長に谷則男氏を選出。市の特産物であるイチジク、ウメ、てん茶、寺田いも等の生産、加工、流通(販売)までを一体化する市内での6次産業化の本格実施へ機運を盛り上げた。
その場で、東京・豊洲市場へのイチジク出荷など取り組み事例を発表した木村さんは、同級生である㈱フタバの森本晃平代表取締役(54)の協力を得て、大阪府泉南市にある委託製造会社の紹介を受けた。その後、有美子さんを中心に味やイチジクのインパクトをどうやって出すか…を試行錯誤。世界的有名シェフが集まり、昨年8月に文化パルク城陽で開かれた『城陽イチジクまつり』時のアドバイスを参考に、栄養がある皮をむかず〝ごろッと〟そのままイチジクの半分をルーの中に入れたオリジナルのスパイシーカレーの開発に成功した。
㈱フタバが手掛けたパッケージもイチジクの実がつぶれないよう厚めのものを採用。もちろん『京都城陽』の朝採りイチジクを全面にアピールし、化学調味料不使用、辛さを好む大人向けに後かけのガラムマサラパウダーの小袋を付けた。
奥田市長は「生産が追いつかないようになるように」、谷会長は「城陽で一番広いイチジク畑を持つ木村さんと奥さん(有美子さん)なら、何か作ってくれると期待していた」、JA京都やましろの十川洋美組合長は「地元のJA直売所をはじめ、全農挙げて売り上げに協力したい」と、それぞれ新商品完成に喜びの言葉。
前夜に早速、試食してきたという堀井美郎会頭は「城陽JC理事長経験者で一つの物を作り上げた。1800個ぐらい、すぐに売り切れる」と味わいを絶賛した。
木村代表によると、1人前230㌘入りの『円熟咖喱』は648円(税込み)。6日(金)から、まず文パル南側の城陽旬菜市で販売を開始する。賞味期限は2年間で、近く城陽のお土産用に5個入りの箱も用意する。
有美子さんは「イチジクのインパクトが消えてしまうので、お肉は入れず、その分219㌔カロリーとヘルシーに仕上がりました。女性やカロリーオーバーが気になる人にも食べていただけます」とPRしていた。

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