「植物公園サポーター」制度創設/宇治市公園公社
絵柄更新へ寄付を募る巨大立体花壇

宇治市公園公社は「植物公園サポーター」制度を創設した。植物の管理などを行う登録ボランティア、巨大な立体花壇「花と水のタペストリー」の絵柄更新への資金援助、園内ベンチなどの備品購入、植物公園運営への提案の4種類。同公社は「魅力ある植物公園にするため、ぜひ皆さんの力を貸してほしい」と呼び掛けている。
市植物公園(魚住智子園長)は赤字経営が続いており、年間入園者13万人の目標も未達成。外部委員会から「市民に愛され、多くの人々で賑わう『みどりの拠点』として、あり続けて」との提言を踏まえ、新たに「市民とともに歩む」をキーワードに経営を行う。
先行して取り組んだのが、巨大な立体花壇「花と水のタペストリー」の復活。市からの予算が削られて常緑化したが、タキイ種苗㈱(京都市)やボランティアの協力を得て、昨年12月に1年ぶりの絵柄更新につながった。
今月3日には4種類で構成する「植物公園サポーター」制度を創設。本格的に市民らに協力を求める体制とする。
来月にスタートするのが、登録ボランティア。植物や施設の管理、イベントの運営協力などをお願いするもの。定員はないが、同公園では「50~100人の登録を目指したい」と話している。
現在、募集しているのは「花と水のタペストリー」の絵柄更新の資金。市の予算がカットされるまでは年間4回の更新を行っていたが、今後は2回に変更。年末はタキイ種苗に引き続き協力を求める一方、残り1回(5月下旬)を市民や企業の善意で実施しようとする。
更新1回に160万円が必要で、一口2000円(特典=招待券1枚、オリジナルグッズ)で募集中。3口以上行うと、年間パスポート1枚がもらえる。企業の場合、5口すれば希望に応じて企業名を公表する特典も。寄付は現金のみで、植物公園窓口で受け付ける。
3つ目はベンチなどの備品購入サポーター。「記念」のイメージを持っており、ベンチの場合、個人名や企業名に加えて「結婚〇〇周年記念」、「㈱〇〇創立〇〇周年記念」などを記すもので、新年度早々から受付を開始する。
最後は提案型で、植物公園の運営に対するアイデアを募集する。立体花壇前のステージを活用したイベントなどの企画・運営も期待。営利目的は認めておらず、植物公園が盛り上がる提案を求める。
サポーター制度に興味のある方は植物公園℡0774-39-9387まで。