可動式の壁で教室を広く/宇治田原町維孝館中
可動式の壁(左)を後ろに下げると教室の面積が広がる仕組み

6月1日からの学校再開に向け、宇治田原町立小中学校も「登校日」を設定して、課題学習の整理やウイルス感染防止対策の確認を行っているが、維孝館中学校では斬新な方法で、生徒間の距離をとっている。
教室後方の壁を移動させるというもので、2005年の新校舎建設の際、普通教室の全てに施された「可動式」壁面で、教室を広くした。
もともとは、生徒数の増減により「学年授業」などが必要となった場合のことを考慮したアイデアだったが、それが今回のコロナ騒動で役に立った。
現在の2・3年生は1クラス27人前後の3クラス編成だが、今年度の新入生は計65人で2クラス。生徒間の距離がとりにくかった。
そこで1年生の教室後方の可動式壁を移動。ロッカーや物置を他の教室に移すことで、教室の奥行きを約1・5㍍長くし、机の間隔に余裕をもたせた。
これまでにない広い教室での、入学後初めての〝授業〟が来週から始まる。