甘くておいしおす/「京都舞コーン」誕生

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京野菜の九条ねぎ栽培で培ってきた技術を生かして、久御山町内で新たなブランドのホワイトコーンが誕生した。舞妓(まいこ)さんにちなんだ「京都舞コーン」。メロン級の糖度18度、上品な甘さが自慢だ。22日に祇園の舞妓さんが畑を訪れ、収穫作業を体験した。
同町中島の農業生産法人「ロックファーム京都」が自社前に直売所を設け、このほど販売を始めた。
同法人の代表取締役、村田翔一さん(34)は3年ほど前、町内のホワイトコーン栽培の〝先輩〟たちの教えを受け、九条ねぎの裏作で一昨年から試験的に栽培。舞妓さんのような上品な白さを連想し、ブランド名を付けた。
九条ねぎ収穫後、今年2月に肥沃な土壌に種をまいた。畑のうねに防草シートを敷いて生育を促し、甘みが凝縮するよう摘果して1株1本に絞った。株は2㍍ほどに生長。今シーズンは10万本の出荷を目指す。

富豊志さんが畑で京都舞コーンの収穫を体験

「出来栄えは良い」と村田さん。生食はもちろん、お勧めは粒の甘みが凝縮されるかき揚げ、トウモロコシご飯。前菜や主食のほか、スイーツの素材の引き合いもあるという。
この日は、昨年9月にデビュー(店出し)した祇園東のお茶屋「富菊」の舞妓、富豊志(とみほし)さんが畑を訪れ、京都舞コーンをもぎ取った。白い小粒を口に運び、「甘くておいしおす」とほほ笑んだ。
村田さんは「京都は世界的に見ても有名。ホワイトコーンを世界中に広めたい」と夢を膨らませた。
直売所は午前7時から営業、水曜日定休。7月末まで京都舞コーンを販売する予定。5本セット1000円(税込み)。1日100セット限定。問い合わせはロックファーム京都℡075‐633‐5885へ。

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