大祓を前に 茅の輪が完成/宇治田原・大宮神社
茅の輪を作り上げた氏子総代会の皆さん

半年間のけがれを祓う夏越し(なごし)の大祓いを前に、宇治田原町荒木の大宮神社(五百磐顕一宮司)で19日、毎年恒例の大茅の輪(おおちのわ)が完成した。
茅の輪はカヤやワラで作られた大きな輪で、くぐると疫病を免れるとされる。地元住民が輪の中をくぐり、先の半年間の健康を祈るのが習わし。
この日、氏子総代会の光島治雄会長ら12人が集まり、早朝から作業開始。神社周辺に生えているカヤを刈り取った後、鉄の軸に荒縄で巻き付けた。約1時間半かけて、直径2・5㍍の青々とした輪を仕上げていった。
光島会長は「流行している新型コロナの収束と、五穀豊穣を祈念して茅の輪を作りました」と話した。五百磐宮司は「身内の不幸などで参拝できない人も厄除けができるよう、輪は鳥居の外にあります。健康に夏を越えてもらうため、くぐって帰ってほしいです」と呼び掛けた。
大祓式は31日午後6時から境内で行い、厄払いの人形(ひとがた)を焚き上げて無病息災を祈る。人形の受付けは当日の午前9時から。