8月猛暑で甘さ抜群!/城陽特産 イチジク
イチジクの実を丁寧にもぎ取る森さん(枇杷庄知原)

城陽市特産の朝採り、完熟イチジクの収穫が最盛期を迎え、生産農家が作業に追われている。京都中央市場で9割のシェアを誇る人気は今年も健在。日持ちがしないため、地元のスーパーや直売所で購入するのがお勧めだが、多くの店舗で完売続出の状況のようだ。
市内には寺田、富野、枇杷庄、観音堂地域を中心に約110戸の農家が合わせて約20㌶のイチジク畑で、年間約450㌧を生産。府内最大の産地をアピールすべく、市イメージキャラクター『じょうりんちゃん』のモチーフにもなっている。
生産農家らは、JA京都やましろ城陽イチジク部会(岩見俊明部会長)を組織。都市近郊の立地条件を生かし、地元の強みを生かした営農を展開している。今の時期は、完熟した実を厳選して早朝5時ごろから畑に出て収穫作業にあたり、その日のうちにパック詰めしてスーパーや直売所の店頭に並べている。
生産農家の一人、森潤さん(50)=枇杷庄=が所有するイチジク畑でも、赤みを帯びた完熟イチジクの収穫がピークを迎えた。
先月まで梅雨が長引いた影響で、他の野菜類などと同様に、イチジクも日照不足の影響で不作という農家が多い中、なぜか森さんの畑は「今のところ3割ほど増産傾向」という。
森さん方は今池コミセン近くの畑を含め3カ所で計55㌃のイチジク畑を営み、日の出とともに収穫を開始。記録的猛暑が続く中、午前8時ごろには収穫作業を終えるようにしている。
今年の出来について森さんは「例年より実は小さいですが、甘みが強く、美味しい」とアピール。完熟のものをそのまま食べるのがお勧めというが、生ハムを載せたり、イチジクトーストにして少しはちみつを加えると絶品の味が楽しめるという。
市内でのイチジクの収穫は10月末ごろまで続く。