信貴氏 大差で3選/久御山町長選
3選を決め、信貴氏(左から2人目)と関係者らが歓喜のバンザイ三唱

任期満了に伴う久御山町長選は23日投開票され、無所属現職・信貴康孝氏(55)=自民、公明、国民民主推薦=が元町議の無所属新人・吉田貞夫氏(76)を大差で破り、3選を果たした。信貴氏は超党派の援護で終始安定した戦いを展開し、4141票をつかんだ。吉田氏は366票にとどまった。新型コロナウイルスの影響もあり、投票率は前々回を4・44ポイント下回る36・02%で過去最低となった。
前回(2016年)は無投票で、前々回(12年)と同じ顔合わせとなった町長選。
信貴氏は1期目から打ち出している「みんなで築こう・次代に誇れる・わがまち『くみやま』」を基本理念に、次世代を第一にしたまちづくりや行財政改革の継続、「With(ウィズ)コロナ」時代への対応などを訴えてきた。
3月に出馬表明し、政党推薦も受け、厚い支援体制を築いた。
選挙戦では、2期8年の実績を強調。内水排除対策やリハビリテーション病院誘致など55項目に及ぶ公約「『歴史の創造くみやま夢実現計画』55の宣言」を掲げて支持を拡大し、得票率は92%となった。
吉田氏は告示約2週間前に「無投票阻止」の姿勢で立候補を表明し、長らく続いていた沈静ムードを打ち破った
「鉄道誘致による人口増加と町の発展」を柱に掲げ、鉄軌道の私案を公表。公約に、新市街地整備事業の推進や長期計画に基づく水道管の耐震化などを盛り込んだ。組織を持たない個人戦術で再戦に挑んだが、票の上積みに苦戦。得票が有効投票の1割に達せず、供託金50万円を没収されることになった。
今回は、新型コロナ禍で選挙活動が制約される異例の選挙戦となる中、信貴・吉田両氏は合同・個人演説会のネット配信や選挙カーからの呼び掛け、スポット演説などを中心に公約や政策を訴えてきた。
なお、再選した信貴氏の3期目、初登庁式は31日(月)午前9時30分から行われる。

【久御山町長選開票結果】
当 4141票 信貴康孝(無現)
366票 吉田貞夫(無新)
有効投票数=4507票、無効投票数=65票
有権者数=12692人、投票率=36.02%