まちの将来像に若い感性をプラス/京田辺
上村市長と意見を交える田辺高校生たち

京田辺市の将来像を描いた「未来都市プロモーション動画」の制作にその発想を取り入れる『高校生・大学生ワークショップ』が5日、市役所コミュニティホールで開かれた。市内在住の女子大学生を主人公に、人生の節目とまちの映像をちりばめた内容に若い感性とアイデアを注入する。来年早々の完成予定で、SNS発信、駅ビジョンの放映で若年層中心にアピールする。

オンラインと会場で若者たちが想像力をたくましくさせた

当初予算に盛り込まれたプロモーション動画の作成は、今後12年間の基本構想を含む第4次京田辺市総合計画にあるまちの将来像を分かりやすく伝え、郷土愛の醸成や定住志向を高める狙いがある。
市が選定した㈱アド近鉄制作の動画は、ダイナミックでスピード感のある新しいスポーツ「パルクール」を前面に押し出し、女子大生が高校時代から交際する彼のプロポーズを受け入れ結婚し、やがて子どもを授かり育てるストーリー。主人公と同様の視界が広がるアクションカメラGoPro(ゴープロ)の映像も駆使しリアルさを追求。上空からの映像で京田辺の街並みを色鮮やかに映し出す。
その中、「プロポーズ」と、親子3人でくつろぐ「田辺公園」での2シーンに若者のアイデアを取り入れたい―と、高大生30人が参加したワークショップを開催。コロナ対策として、ホールには田辺高校生11人と市職員、事業者らが、また同志社大学学生テレビ局と同志社女子大学メディア創造学科の学生19人はオンラインでやり取りした。

「プロポーズ」に談笑絶えない

ホールでは、高校生が2グループに分かれ、「どんなシチュエーションがよいか」にイマジネーションを膨らませた。上村崇市長も10代のアイデアに聞き耳を立て、談笑を弾ませてリラックスムードに包んだ。
「3人でお弁当を食べる。子どもが走り出し、母がパルクールで追いかける。子どもがマネするもうまくいかず、母が手ほどきする…」などと、オンラインも交えた意見発表で成果を披露した。
動画は来年1月に完成予定。市公式SNSをはじめ、主人公に扮する泉ひかりさんのアカウントでも発信され、近鉄主要駅のデジタルサイネージで放映するという。高大生は今年10月の撮影にエキストラ参加の予定もある。