玉露の風味、親しもう/京田辺・草内小で総合学習
急須を使って地元特産の玉露を淹れ、その風味を確かめる児童たち(草内小)

京田辺市立草内小学校(中村一雄校長)で23日、3年生69人の総合的な学習「お茶博士になろう」が開かれ、児童たちは玉露の淹れ方と試飲に胸を躍らせた。
例年は茶畑に足を運び、地元特産の玉露が生育する姿も知る取り組み。コロナ禍で外出を控え、クラスごとの実習では換気など感染防止を徹底させた。
今月、お茶をテーマに活動を盛んにする「アートNPOこみねっと」の大橋敏裕理事らが毎週、同校を訪れ、諸々の話や煎茶、抹茶の体験を行ってきた。最終4日目、児童たちは地元京田辺が誇る玉露の風味に触れた。
「はっしー」こと大橋理事と若手スタッフ4人に加え、この日は仲井芳東園=草内一ノ坪=の仲井敏雄店主も講師を務め、「注ぎ代えるごと、お湯の温度が10℃下がる」などと独特の甘みを引き出す極意を手ほどきした。
価格の高い茶葉と安めのものを目と鼻で感じ比べてみた児童たちは、仲井さんの掛け声に応じて玉露を淹れ、揉んで細くよれた葉が湯に浸かると広がって色が変わる様子に関心を寄せた。