「元気」「活躍」の明るいまち/久御山で住民討議会
グループで活発に意見を出し合う参加者たち

久御山町のまちづくりや課題について無作為に選ばれた町民らが話し合う住民討議会「まちづくりディスカッションinくみやま」が3日、町役場コンベンションホールで開かれた。幅広い年代の住民が元気に活躍できるまちづくりを模索し、多様なアイデアを寄せた。参加者からの声を今後の町政運営に役立てる。
住民基本台帳から18歳以上の約1000人を無作為抽出、参加承諾者の中から抽選で19歳から70代まで男女18人が集まった。
テーマは「みんなが元気に活躍できる明るいまちにするために」。参加者は4グループに分かれて「みんなが活躍できるまちって?」など3つの小テーマ別に45分間ずつ意見交換し、最後にまとめを発表した。

討論後は、各グループが多彩なアイデアを発表

「交通不便地だが、鉄道ができて便利になったら、人が集まって良くなる」と、近鉄大久保駅から役場やイオン久御山店を経由して京阪中書島駅をつなぐ鉄軌道を提案。木津川の流れ橋を生かした「流れ橋プロジェクト」では、新たに〝橋の駅〟を設けて農業体験や農家宿泊といった地域色豊かなプログラムを展開するアイデアが寄せられた。
明るいまちづくりへ「人の集まる楽しい場所」を求め、あらゆる世代が町の産品を使った食事やレジャーなどを一日中楽しむことができる施設「きらめきパークくみやま」を整備する夢も紹介した。
参加者最年少の大学2年、久乗萌絵さん(19)=坊之池=は親や祖父母世代の意見に触れ、「私では思いつかないような、久御山に長く住んでおられるからこそ分かることも知ることができた。若い人も住みやすいまちへ活性化させたい」と話した。
ディスカッションは、サイレント・マジョリティ(声なき多数派)の意見を聞き、まちづくりに幅広い町民の声を取り入れるのが狙い。町が2013年度から行い、8回目。