所作を通して心を育てる/宇治田原「子ども茶道教室」
凛とした空気が漂う中、神経を研ぎ澄ませて今年度の初稽古に臨む部員たち

茶どころ宇治田原町で17日から、今年度の「子ども茶道教室」が始まった。
小学生から中学生までを対象に、お茶の魅力、茶道の心を子供たちに学んでもらおうと2003年から始まった教室で、講師は早蕨会(さわらびかい)の髙田美貴子さん。
例年4月に開講するが、今年はコロナ禍により秋まで休止。初日の10日も台風の影響で延期となり、12月19日までの計5回講座となった。
そして部員13人を午前・午後の部に分け、感染対策を施しての教室となるが、そのぶん中身は濃厚。
教室となる同町総合文化センターの茶室「宗円庵」には、神経を研ぎ澄ます凛(りん)とした空気が漂った。
この中、唯一の男子部員・伊藤紘輝くん(田原小5年)は妹の美智瑠さん(田原小3年)が見守る中、ちょっぴり緊張気味に初稽古。
「お茶菓子が食べられるのが楽しみで始めたが、お手前の所作が身につくごとに、面白くなってきた」と、茶道の魅力を語った。