学び舎に憩いの場「ナンコロハウス」誕生/宇治市立南部小
テープカットで「ナンコロハウス」の誕生を祝う関係者や児童

創立50周年を迎えた宇治市立南部小学校(三上誠一校長、435人)で、前庭にあった40年以上前の飼育小屋が、児童の憩いの場にリフォームされた。30日から利用が始まり、全校挙げて新たなスペースの誕生を祝った。
飼育小屋は1974(昭和49)年に当時の育友会が建てた。かつてウサギやクジャクなどが育てられてきたが近年は物置になっており、今夏、学び舎の憩いの場づくりに向けて創立50周年記念事業実行委員会(湯浅真由美委員長)が東屋に改修した。
育友会費から10年間積み立ててきた予算を活用し、屋根などを塗装し直したほか、木のベンチなどを設置。飼育小屋時代の土台の仕切りを取り除き、床を平らにした。創立50周年記念で児童から募集した、校内の「南部の森」に住む妖精をイメージしたキャラクター「ナンコロ」にちなみ、「ナンコロハウス」と名付けた。
この日は、ハウス前でセレモニーが行われた。

木のベンチなどが設置されたハウスの中でくつろぐ6年生

三上校長が「保護者、地域とともに歩んできた学校。10年後、20年後、50年後に南部小が故郷と言える立派な大人になって」と呼び掛け、児童会本部役員の立木心海さん(6年)が「周辺の六角池や花壇も整備していただき、南部っ子の素敵な『ほっこりスペース』ができた。みんなで大切に使用したい」と挨拶した。
続いて、金管バンド部のファンファーレ演奏とともに、関係者と児童代表がテープカット。クラスメイトとハウスに入った松本春人くん(6年)は「めっちゃきれいになった。みんなの憩いの場所になってほしい」と話した。
同校は宇治小と菟道小から分離し、1971(昭和46)年4月に開校。翌72年に五ケ庄戸ノ内の現在地に移った。創立50周年事業ではこのほか、11月27~30日に学校の歩みを振り返る写真展を開催する。