長廻千春氏が立候補表明/宇治市長選
立候補を表明する長廻氏(中央)

革新系の宇治市民有志らは9日夜、緊急の集いを開き、市長選(11月29日告示・12月6日投開票)に元教師の新人、長廻千春氏(ながさこ・ちはる、63歳)を擁立する方針を決めた。長廻氏は翌10日、市役所で会見を開き、無所属での立候補を正式表明した。市長選は現職・山本正氏(73)が退任表明しており、事実上、対決の構図が確定。市議会の自民、公明、旧民主系などの議員で構成する『活力ある宇治をつくる議員連盟』も前府健康福祉部長の松村淳子氏(62)を擁立しており、新人の女性対決となる見通し。
市民有志らは2度の集会を経て、自薦・他薦のあった10人程度の中から、自ら名乗り出た長廻氏を「適任者」と判断した。
会見で長廻氏は「市民ネットのアンケートには2000通を超える回答があった。寄せられた声などを基に市長選に臨みたい。市民の暮らしと命が守れる市政実現のために全力を尽くしたい」と決意表明した。
名古屋市出身。高知大学を卒業後、京都大学生活協同組合で働きながら教員免許を取得した。府内の公立小学校で約30年間教鞭を取り、市内では4小学校(平盛、槇島、三室戸、伊勢田)で18年間勤務し、その半分程度で特別支援学級を担当。現在は介護訪問ヘルパーを務める。
政策としては中学校給食の「親子調理方式」導入、公民館制度の存続、天ケ瀬ダム周辺のホテル開発構想ストップ、国・府にモノが言える自治体などを掲げた。
政党所属に関しては「思想信条に関わることなので答えたくない」と説明。共産など政策の共有してくれる政党に推薦を求める。
今後、確認団体『「こんな宇治」プロジェクト』を設立する予定で、宮本繁夫市議(共産)、佐々木真由美市議(無所属)、本庄豊氏(宇城久地区労働組合議長)、水谷邦恵氏(新日本婦人の会宇治支部長)ら11人で準備。賛同する個人・団体に加入してもらう。
なお、事務所はコスモウイング宇治1階(市菟道藪里41)に構える。