ここ数日、昼夜の寒暖差が広がり、宇治市内でも紅葉が鮮やかさを増している。
ここ宇治川右岸、宇治山田の興聖寺では、参道「琴坂」のモミジが色合いを深め、訪れた人たちが、スマホやカメラを手に、うっとりと見上げている。
細長い坂に谷川のせせらぎが琴のように響くことから、その名が付けられたという琴坂。
本紙8月に連載した東義久さんの「琴坂、哀歌」では、悲しき愛の涙が流れ出した…と描かれた。
両側の岩肌と樹木…自然に調和した水墨画的な風景が有名だが、晩秋になると彩り豊かに、その風情を変え、葉が舞い落ちると坂が赤く染まる。
また、境内から山門の白い壁越しに見る紅葉も、1枚の絵画を思わせる美しさだ。
21日からの3連休は、まずまずの好天が見込まれており、気温も下がる予報。
雨が降り、寒くなると一層、紅葉が色付くといい、今月下旬あたりが最高の見頃となりそうだ。
なお、興聖寺ではコロナ感染予防のため、入山者にマスク着用、検温への協力を願っており、駐車場も12月6日までは利用できない。(法事・墓参など檀信徒と体の不自由な方は利用可)