夜の宇治に幻想絵巻/「灯りのみち」開幕
試験点灯で華やかに浮かび上がった十三重石塔(府立宇治公園)

宇治の夜を彩る「京都・宇治灯(あか)りのみち」が、21日に開幕する。晩秋から初冬へ移ろう宇治川河畔や中宇治地区を、ライトアップと行灯(あんどん)で情緒豊かに照らし出す。12月6日(日)まで。午後5時~9時30分。

興聖寺山門付近から望む幻想的なムードの琴坂

府と府観光連盟、お茶の京都DMO、宇治市、宇治商工会議所、市観光協会でつくる京都・宇治灯り絵巻推進協議会が初めて開催する。
当初3月に計画していた「京都・宇治灯り絵巻」を新型コロナウイルスの影響で延期。一部内容を変更し、秋の紅葉シーズンに合わせて開催する。
宇治川中州にある府立宇治公園の浮島十三重石塔(国重要文化財)や同公園周辺の橋、モニュメント、宇治神社の鳥居、興聖寺など約10カ所をLEDでライトアップする。

源氏物語宇治十帖にちなんだ灯ろうが朝霧橋を彩る

宇治橋通り商店街や平等院表参道、宇治源氏タウンなどに、源氏物語宇治十帖の絵柄を含む行灯約450基を並べ、和の彩りを添える。
宇治川両岸と中宇治地区に敷かれる「灯りのみち」は延べ約2・5㌔。20日に試験点灯があり、十三重石塔が赤やピンク、オレンジなどに彩られ、河畔に立ち並ぶ灯ろうが幻想的に浮かび上がった。