疫病退散~元気の灯/TWINKLE JOYO開幕
新型コロナ対応に追われる医療従事者に感謝する「ブルーツリー」と「ハートのベンチ」

城陽市に師走の訪れを告げる「光のページェントTWINKLE JOYO2020」=同市観光協会(増山晃章会長)主催=が1日夜、鴻ノ巣山運動公園レク・ゾーンで開幕した。各地でイベントの中止が相次ぐ中、今回は『疫病退散~元気の灯』をテーマに、新型コロナウイルス感染症で暗く沈んだ日本を少しでも明るく元気づけたい!と開催に踏み切った。きらびやかな70万球のイルミネーションは、市民手づくりの医療従事者を励ます「ブルーツリー」など16作品。露店やステージはなく、会場では来場者のソーシャルディスタンスの徹底と、向かい合わないよう一方通行での観賞を呼び掛けている。期間は25日(金)までで、点灯時間は午後5時30分から9時と、例年より終わりを30分早める。
世界遺産など観光資源がない城陽市を「天使の光に包まれたまちに」と、2002年冬から始まったこのイベントは今年で19回目。初回、7万の白熱球からスタートした電飾も、LEDを手掛ける地元企業・星和電機㈱の全面協力のおかげで年々、グレードアップ。今回は約70万球(前回比5万球増)にまで増強し、全国に誇れる手作りイルミネーション・イベントとなった。

伏見稲荷の鳥居をモチーフにしたイルミネーションも大人気

今回のテーマは『疫病退散~元気の灯(ともしび)』。会場には、新型コロナ患者の対応で日々、奮闘する医療従事者に感謝するブルーツリーや7㍍四方の大型パネルなどメッセージ性の強いイルミを中心に各種団体や企業など16団体が手がけた「伏見稲荷の鳥居」「ディズニーランドのシンデレラ城」などをモチーフにしたデコレーションが登場した。そのほか、市民ボランティアらが11月以降に公園内の木々や修景池内に飾り付けた色とりどりの電飾も、イベントにアクセントを添えている。
今回は、第3駐車場とアイリスイン城陽側の2カ所の入口で、来場者にアルコール消毒と検温を実施し、マスク着用を徹底する。
会場内では、できるだけ人と対面しないようスタッフや警備員らが「一方通行」で歩くよう来場者に呼び掛けている。
車で来た人からは、1台あたり500円の警備協力金を徴収。さらに会場入口では「来年以降も続けられるように」と任意ではあるが、一人100円の大会運営協力金も求める。
実行委では、近鉄寺田・JR城陽駅方面から増発運行される「城陽さんさんバスでお越しください」と周知。万が一の感染に備え、厚労省の新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」、京都府新型コロナウイルス緊急連絡サービス「こことろ」の登録も呼び掛けている。イベントに関する問い合わせは市観光協会℡56‐4029まで。
市内では文化パルク城陽や北部、南部、東部、今池、青谷の各コミセンでも夜間のイルミネーションが始まった。