班ごとに郷土〝再発見〟/西城陽中・タブレットで調べ学習
班ごとに調べ学習の成果発表に立つ生徒たち

国のGIGAスクール構想に基づき、地元の小中学校で「一人1台」のタブレット導入が進んでいる。城陽市内では、富野・久津川小学校と西城陽中学校の3校を「モデル校」に10月末にタブレット端末が先駆的に導入。このうち、西城陽中学校(平野達郎校長)では、総合的な学習の時間を利用して、JOYOプロモーション計画『選ばれるまちJOYO』と題する取り組みが始まっている。

タブレットを使って城陽について知識を深める

西城陽中では、11月から生徒らがタブレット端末の使用を開始。1年生は、「郷土を再発見しよう」をテーマに、城陽市の強み、弱みを考え、住みたいまちを発信する取り組みを始めている。
1年生らは、まず「特産品」「歴史・観光」「商工業」「道路・下水道」「子育て・教育」「防災」など班ごとに調べ学習を行い、興味を持ったことや知らないことを個々にタブレットでインターネット検索し、知識を深めていった。
班ごとのまとめが一定できたことを受けて8日には、生徒らが調べ学習を行ったテーマを所管する若手の市職員8人と、政策企画課の担当職員らを前に披露。1~3組の順で班ごとにまとめた研究成果を、タブレットや大型モニターを活用して生徒らが発表する様子を見聞きした。行政のプロたちは「何がアドバイスできるか」を考えた。
このプロモーション計画は、生徒らが2年生になって以降も続けられ、来年度の2学期後半には、市長に対する政策提案(プレゼン)も行う予定。
来校した市職員のうち、危機・防災対策課の山本祥太朗主事(25)は「市全体の災害リスクをよく調べていることに驚いた。地震や台風、火災、洪水などの対処法など今後、生徒たちと意見交換する中でアドバイスできたら…」と話していた。