九条ねぎ 加工力アップ/久御山町内のカットセンター
増築で新たに1本追加された九条ねぎの加工ライン

京の伝統野菜「九条ねぎ」を加工している久御山町相島の「ネギカットセンター」の増築が完了し、15日に竣工見学会が行われた。カットネギの需要の高まりを受け、JA京都やましろ(京田辺市)が処理能力の高い加工ラインを新たに1本設置した。施設機能の拡充により、九条ねぎの生産と販路拡大に弾みをつける。
カットセンターは、町立みまきこども園本園に隣接するJAの旧御牧支店の店舗を全面改装し、2018年2月に完成した。同JAネギ部会に所属する久御山、城陽、京田辺など各市町の生産者が出荷した九条ねぎの洗浄からスライス加工、パック詰めまで行う。
家庭では難しい2㍉幅で刻み、風味や鮮度、シャキシャキした食感が自慢。お好み焼き店やラーメン店、大手量販店、地元スーパーなどでニーズが高まり、当初設備では処理能力が追いつかなくなったため、増築を決めた。
旧同支店の倉庫だった空きスペース約580平方㍍を改装。スライサーやパック詰めをする自動計量包装機、殺菌のための微酸性電解水精製装置など加工ラインを新設した。事業費1億8000万円、このうち強い農業づくり対策事業補助金が9720万円。
機能強化により、これまで1日あたり約1・2~1・3㌧だった処理能力を約2㌧に引き上げることができる。販売高は初年度1億4459万円、19年度3億714万円と上り調子で、今年度は前年度比1・5倍の約4億5000万円を見込む。

テープカットを行う十川代表理事組合長や信貴町長ら

また、欠品ができない中、ラインが2本になることで故障時のリスク回避にもつながり、産地の収益力強化と担い手の経営発展に期待が高まる。
見学会には約20人が参加し、関係者がテープカットを行った。同JAの十川洋美代表理事組合長は「安定的な原材料の調達へ部会員と心を一つにし、生産拡大に踏み込みたい」と挨拶。信貴康孝町長は「九条ねぎのさらなるブランド力向上と農業振興に努める」と述べた。