コンパクトタウンの魅力満喫/久御山「あるくまち」推進

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町域13・86平方キロメートル。本紙発行エリアで最もコンパクトな久御山町は、住民の健康増進や介護予防に向けて「歩くまち・くみやま」の推進に取り組んでいる。「観光地」ではないものの、町内にはご当地ならではの〝名所〟が点在。モデルコースも複数設定されており、ウオーキングをいざなっている。
コロナ禍で外出機会が減り、心身の健康の保ち方が課題となる中、「3密」を避けて体力維持や免疫力アップを図るウオーキングが注目される。久御山町内では地域の隠れたスポットや魅力を楽しむコースが紹介され、マップも充実している。

「くみやまウオーキングコース」の案内表示

東部地域では、町制施行50年の2004年に町が整備した「くみやまウオーキングコース」が一昨年、再整備された。健康センター「いきいきホール」を発着点に、付近の久御山団地周辺の小道などを巡る「らくらく」(約1・4㌔)、「雙栗(さぐり)の森」(約2・4㌔)の2コースで、住民が買い物帰りなどに散策を楽しむ。
一方、町が開いた文化・歴史勉強会「久御山アカデミー」の参加者らがまとめた「くみやま文化・歴史ガイド」では御牧(約5・1㌔)・佐山(約2・6㌔)2地区のコースを紹介。東一口の安養寺や旧山田家住宅(国登録有形文化財)、粥占神事で知られる雙栗(さぐり)神社、日本遺産「日本茶800年の歴史散歩」の一つ、流れ橋と両岸の上津屋・佐山の茶園景観などをポイントに挙げた。
このほか、京都府立大学と連携し、住民参画で完成した「巨(おお)きいまち久御山・くみやまてくてくクロスマップ」は町の見どころや産業、歴史文化、食などをPR。町内の公共施設、旧山田家住宅や社寺、主要な遺跡の位置を掲載し、近鉄大久保、京阪淀、中書島各駅からでも来てもらいやすいよう、バスルートを併せて記した。
同町は平坦で歩きやすい地形。ウオーキングは自粛の対象外だが、人が少ない時間帯を選び、誰かと一緒に歩いたり、人が集まる場所を通ったりする際にはソーシャルディスタンスを意識して一定距離を空けることで、より安心して楽しめそうだ。

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