良質な健康長寿へ講演会/城陽

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2011年7月の発足から10年を迎える城陽市の正道官衙でストレッチを楽しむ会(山本進世話人代表)は24日、活動目標でもある「良質な健康長寿」に向け、東部コミセンで目の不具合に関する講演会を開いた。新型コロナ感染対策を徹底し、会場には50人超が参集。加齢により忍び寄る目の健康について考え、有意義な時間を過ごした。
正道官衙でストレッチを楽しむ会は、高齢者の転倒骨折・寝たきり予防のために「身体の各部位の筋力強化、介護予防運動に継続して取り組もう」と、地域住民らに呼び掛けて発足。
火、木、土曜日の週3日、朝7時から緑豊かで広々とした正道官衙遺跡公園に有志らが集まり、約50分のストレッチで足腰を鍛える運動を繰り返している。
参加者の平均年齢は78歳、最高齢は89歳。もともと、10人余りで始めた活動だったが、最近は40から50人が集まり、健康長寿へ取り組みを実践している。
出欠は取らず、会費も不要…という敷居の低さも人気を集める要因の一つだ。
そして昨年10月に東部コミセンで、講師に京都先端科学大学の吉中康子特任教授らを迎え『転倒予防・介護予防・筋力退化予防運動教室』を開き、2カ月間8回で延べ365人の参加があった。
今回はそれに続く、10周年事業の第2弾。前半は、宇治市在住の音楽家・西村美香さんによるフルート演奏、後半は城陽市平川山道にある「なかむら眼科クリニック」の中村元院長を講師に迎え「加齢と共に忍び寄る目の不具合」を演題に話を聞いた。
定期検診や歯の検診には行っても「目の検診にはなかなか行かない」という人が多い中、中村院長はスライドを使って新陳代謝でできた「正常な目やに」とは違う高齢者によくみられるまぶたの縁にあるマイボーム腺の機能不全による眼の不快感(乾く・疲れる・ゴロゴロする)の原因を解説。家でできるケアについて「マイボーム腺の脂を溶かし、まぶたの血流を改善するため、じっくり40℃前後で5分温める。そのあと、指のはらで優しくマッサージする。1日5分、朝晩2回行うと効果的」などと専門的見地からアドバイスした。
さらに、高齢になると発症しやすい白内障・緑内障・糖尿病網膜症等についても話し「自己判断による経過観察は危険。まずは眼科で目の状態を把握して」と定期検診の大切さを伝えた。

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