優美に 2万房のフジ/宇治・平等院
鳳凰堂を背に咲き誇るフジ(16日午前8時撮影)

宇治市の世界遺産、平等院にあるフジが、流れる滝のように優美な花を咲かせている。例年より約1週間早い開花で、20日前後に見頃を迎える予定。
境内の観音堂にあるフジは樹齢270年と言われ、古くから「地擦りのフジ」と呼ばれる長さが特徴。現在はフジ棚から約70~80㌢伸びており、月末にかけて生育すると1㍍を超えるようになるという。
フジを管理する京阪造園㈱の多田薫さんは、昨年約1万4000房のところ「今年は約2万房を確認した。春先に気温が高めに推移したのが原因の一つだと思う。樹勢を保つためゴールデンウィーク前に房を剪定する計画で、それまでが見頃」と話した。
神居文彰住職は「フジは、不死・不二にも例えられ、健康と個性を予感させる。満開になると、かぐわしい香りが池の対岸まで満たしていく。短い期間とはなるが、ソーシャルディスタンスを必要とする社会の中、美しい花の下で真の結び付きの大切さを探しませんか」とコメントした。
拝観時間は午前8時30分から午後5時30分。