広がれ「久御山愛」/京産大生製作の冊子『肉と麺』
冊子を仕上げ、充実感をにじませる京都産業大学現代社会学部・鈴木ゼミの皆さん

京都産業大学の学生たちが、久御山町内の焼き肉店やラーメン店を紹介する冊子『肉と麺』を完成させた。各店の魅力を分かりやすく盛り込み、手のひらサイズで持ち運びも便利。「食」を通じた「久御山愛」あふれる必見の一冊となっている。
同町産業売り込み隊の事業の一環。現代社会学部・鈴木康久ゼミの4年生10人が制作・編集に携わった。
A6判16ぺージ。両面表紙に「肉」と「麺」の文字を大きく配し、シンプルでインパクトのある見た目。色使いにも気を配った。

手のひらサイズで持ち運びにも便利な冊子『肉と麺』

ラーメン15店舗、焼き肉7店舗で各店の人気メニューやセールスポイントなどを紹介した。食べたメニューを3段階で評価する白抜きの星印を記し、自分だけの一冊を作って周りの人にも勧められるよう工夫。各店舗の位置図も掲載した。
学生たちは焼き肉・ラーメン各班別に昨年10月から取材を開始し、自腹で試食。同町が実施したまちづくりアンケートでは「まちに愛着を持てない」との声もあったことから、町を内側から活気付けたいと願った。
冊子の完成後、学生たちは役場で信貴康孝町長らに制作過程を報告した。
店の人の温かさに触れ、常連客を大切にしている店が多いことを取材で体感。店の思いを形にすることにやりがいを得て、手に取ってもらえるよう工夫する難しさも感じたという。徒歩移動する時もあり、まちの雰囲気を肌で感じ、「愛着が湧いた」とも。
焼き肉班の代表・飯塚みのりさんは「また行きたいと思えるお店ばかり。学生と店の双方がお互いに取材慣れしていないからこそ、店の人の思いをじっくり聞けた」。ラーメン班の代表・尾﨑菜央さんは「最初のお店は5分くらいしか聞き出せなかったけれど、話し方やリアクションを良くして聞くことができるようになった。何度でも読みたくなるグルメマップになってほしい」と話した。
ゼミ長の橋本弓さんは、「グルメブックを手元に残して使ってほしい。一度行ってもらえれば、お店の人の温かさを感じられると思う」とPRし、グルメガイドを通じた「久御山愛」の広がりや「食」を通じた久御山の魅力発信を願った。
信貴町長も「素晴らしい出来上がり。とても分かりやすい。カバンに入れて発信していきたい」と絶賛した。
5000部作製。掲載店や京都産業大学のほか、宇治・城陽・久御山の各商工会議所、さくらであい館、お茶の京都DMOで手に入る。未掲載の情報は、インスタグラムでも発信する予定。