卒業研究をサポート/久御山高で同大出張講義

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同志社大学スポーツ健康科学部による出張講義が17日、久御山高校(中田佳代子校長)で行われた。卒業研究に取り組む3年生スポーツ総合専攻コースの40人が、熱心に耳を傾けた。
同学部は、2010年度よりスポーツ系の学科・専攻のある府立7高校と推薦入試で連携し、そのうちの6校で高校から大学への接続事業を実施。スポーツ・健康科学に関する卒業研究に取り組む3年生を対象に、昨年度より講義を行ってサポートしている。地元では西城陽高校でも実施している。
この日、講師として同校を訪れたのは同学部の栁田昌彦教授。同学部が作成したテキスト『高校生のための卒業研究ガイドブック(2021年度版)』に沿って、「研究の進め方」について講義した。
高校生の知識の範囲内では未解決な問題を発見し、計画を立てて結論を導き出し、卒業論文として仕上げ、発表する。この一連の取り組みを通して、科学的思考力を養い、人に伝える技術を身につけることなど、研究を行う意義などについて解説した。
このほか、事前に生徒たちが決めていた研究テーマについてのアドバイスも行った。
講義を受けた河原凌さんは、男子剣道部に所属。団体戦では副将や大将を務める。「先鋒の勝敗とチームの勝率の関係性」というテーマを選び、卒業研究を進めることにした。理由は「(団体戦では)先鋒が勝利した試合では勝ちが多く、敗北した試合では負けが多いように感じており、そこに関係性がどうあるのかを知りたい」から。「先手必勝」に着目し、勝敗の行方を大きく左右する可能性がある先鋒の戦い方。その結論を導き出して「それを後輩に伝えたい」と、卒業研究への意欲を見せた。

講義に熱心に耳を傾けるスポーツ総合専攻コースの3年生たち
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