「食料支援プロジェクト」宇治で初開催
米や缶詰のほか、野菜などの提供もあった

新日本婦人の会宇治支部などで構成する「宇治食料支援プロジェクト」実行委員会は23日、コロナ禍で生活を切り詰めている人へ日用品の支援を行った。約40人が集まり、物資のサポートを受けた。
民青同盟洛南協議会が共催。若年層や主婦を中心に、コロナで仕事が減り困っている人を応援するプロジェクト。洛南地域では今年の2、5月に城陽で開かれたが、宇治市内での開催は今回が初めてだという。
午前10時、あさくら診療所=同市大久保町=を会場に、支援プロジェクトがスタート。大学生、子供を持つ主婦(夫)、障害を持った人や一人暮らし高齢者らが集まり、レーンに並んだ。米やレトルト食品などのほか、生理用品や成人用オムツの提供もあり、開始1時間で約40人が支援物資を受け取った。

来場者に声を掛ける「宇治食料支援プロジェクト」スタッフ

レーンの最終地近くにテントを設営し、希望者に対してコロナ禍での生活相談に応じた。若夫婦や高齢者たちが「コロナで少し仕事が減った」「ワクチン接種の案内が届いていないようだ」などの悩みを打ち明けていた。
正午すぎに来場者は50人を超えたという。余った物資については、午後1時から再配布を行った。
担当したスタッフの1人は「お米だけでなく野菜も…と栄養に気を遣ってくださる提供者がいて、思いやりを感じた。生理用品のサポートなども手厚くできた」「コロナ禍では、まだ自助の要素が強いのが残念。行政の手が及びにくいのは確かだが、何かしらの協力で、もっと展開できれば良いと思う」と話していた。