昨年実施された国勢調査の人口速報値がまとまり、府内全体では257万9921人(前回調査5年前比3万432人減)となった。本紙発行エリアでは京田辺市のみ人口が増加し、残る2市3町は減少。特に宇治市は30年ぶりに18万人を割り込み、人口ビジョンの推計値を下回った。

■京田辺市のみ増加/本紙関係
日本に居住している全ての人、世帯を対象に5年ごとに実施される国勢調査。学生などが住民票を実家に残したまま下宿しているケースなどがあり、住民基本台帳の人口とは異なり、今まさに住んでいる人を表す。
府内人口は257万9921人(男123万1607人、女134万8314人)となり、5年前の前回比3万432人(1・17%)の減少。世帯数は118万8106世帯で、同3万5204世帯増となり、1世帯当たりの人員は2・17人で同0・09人減となった。
本紙関係では
▼宇治市=17万9783人(前回比4895人減)、7万3502世帯(同185世帯増)
▼城陽市=7万4643人(同2226人減)、3万429世帯(同545世帯増)
▼京田辺市=7万3773人(同2938人増)、3万1628世帯(同1935世帯増)
▼久御山町=1万5280人(同525人減)、6246世帯(同30世帯増)
▼宇治田原町=8923人(同396人減)、3421世帯(同189世帯増)
▼井手町=7411人(同499人減)、3223世帯(同164世帯増)
となった。
京田辺市のみ人口が増加しており、このままの勢いなら5年後に城陽市を追い抜く見通し。府内で26市町村中、人口が増えたのは4市1町で、京田辺市の増加率4・1%は府内第3位の伸び率だった。
一方、宇治市は1990年以来、30年ぶりに人口18万人を割り込んだ。第2期市まち・ひと・しごと創生総合戦略(2020~24年度)の人口ビジョンは18万3546人を見込んでいたが、3763人も下方に。市は「人口減少の歯止めは難しい結果となった。引き続き社会動態の回復に努めつつ、今年度に策定する次期総合計画で中長期を見据え、魅力あるまちづくりをしたい」と話した。