くみやまベジランチ好評/町フードトラック事業

久御山町内で働く人たちの昼食環境改善へ、同町のフードトラック事業が始まった。キッチンカーで地元野菜などを使ったランチを移動販売する事業。今年度初出店となった25日、ランチを買い求める人が列を作った。
「食」をテーマに住・農・工の交流と憩いの場をつくり、町の魅力アップを図る「まちのにわ構想」の一環。19年度から20年度にかけて、同事業の実証実験を行い、アンケートを実施。利用者のニーズが見込めることから、今月18日から事業者の公募を開始したところ、昨年度の実験にも参加していた「ELLYS・CAFE(エリーズ・カフェ)」=滋賀県栗東市、紀田妙子さん=が応募した。
同店はこの日、ランチメニュー(午前11時~午後2時まで)と、カフェメニュー(午後2時~同5時まで)を準備し、同町役場1期庁舎東側に店をオープン。ランチは「くみやまベジランチメニュー」と題し、久御山の旬の野菜をふんだんに使った▽いろいろのっけランチ▽ビビンバ風のっけランチの2品で、各600円。そうめん150円。カフェメニューは、▽濃厚バナナシェイク▽オリジナルレモネード▽アイスクリーム&シフォンなど6品で、各400~500円で販売した。
出店初日の売り上げは好調。昼休みが始まった正午過ぎから、職員や役場を訪れた住民らの行列ができ、約60食を準備した地域色豊かなランチメニューは、ほぼ完売した。=写真=
宇治に住んでいたこともあり、久御山にも縁があるという同店の紀田さんは「久御山の野菜が大好き。コロナ禍で飲食店の営業が制限され、食品ロスが心配。少しでも農家さんの助けになれば」と、野菜中心の弁当に形態を変えた。「〝架け橋キッチンカー〟で、人と人をつなぐご縁の場を提供したい」と、町の「まちのにわ構想」にも合致。「(次の訪問を)楽しみにしてもらえるように頑張ります」と、上々の滑り出しに充実の表情を見せていた。
同店は、第1・2・3・5金曜日に同町役場で出店するほか、第4金曜日=7月は30日(金)=には高槻電器工業㈱=同町佐山中道=でも営業する。
なお同町では、10月29日(金)まで事業者を公募している。問合せは、同町産業課℡0774‐45‐3914へ。