「図書除菌機」を運用開始/城陽・市立図書館など
奥田館長の指導を受けて図書除菌機を使う来館者

新型コロナ感染症対策の一環として、城陽市立図書館(奥田雄二館長)と5コミセン図書室に「除菌機」が導入され、8日から運用が始まった。
市立図書館の1、2階には「6冊用」が1台ずつ、5コミセンの図書室には「3冊用」が各1台設置。紫外線を使って、わずか30秒で本の除菌ができる機器が据え付けられた。
この機器に本を入れると、送風や消臭剤で微細なごみや臭いを取り除くことができる。
コロナ蔓延後、市立図書館では昨年6月から、一日平均1000冊ある返却本を職員が一つひとつ手作業で拭き取る作業を行っていたという。奥田館長は「除菌機を使うと、本の表面だけでなく、中のページまできれいになるので、利用者に安心して読書を楽しんでもらえます」と話していた。
除菌機の利用は原則、来館者に行ってもらうが、初めは本のセットの仕方などを職員が説明し、浸透させていく。設置費用は、全体で約630万円。財源は国からの新型コロナ対策交付金を充てた。
なお、市立図書館の蔵書数は約20万冊。昨年度はコロナの影響で約25万人に減少したが、通常なら年間約30万人の延べ来館者数を誇る。