宇治田原町の一般介護予防事業『元気はつらつ!若返り塾』の講師としても活動する健康運動指導士・松本行紀さんが、コロナ禍「ステイホーム」中の体調管理術をプログラミングした「目覚めの体操」の第2弾…座位による「ひざ関節痛・腰痛緩和」バージョンをYouTubeにアップ。9月から配信が始まった。
度重なるコロナ緊急事態宣言…中止となった若返り塾の受講者をはじめ、「皆さんの体調はどうだろう」と心配した松本さんは、転倒防止につながる各種ストレッチ法をまとめ、地域のご家庭にチラシの形態でポスティングして回った。
さらに「より分かりやすく」写真を豊富に使った冊子も講座用に作ったが、なかなか人が集まることのできない現状で「どうするか」と悩んだ末に思い当たったのが動画配信。
高齢者の間でもスマホ普及率はどんどん上がり、YouTubeを観る人が増えている中、これを活用しない手はない…と、介護福祉士でベビーマッサージ資格も持つ娘の藤本薫さんをパートナーに動画として収録。6月から配信を始めた。
そのパート1は、お布団から起き上がるまでの8分間。「これが身体のメンテナンスで最も大切」というプログラムは「立った時に行動しやすい」体操になっている。
「寝たままお布団の上でスタート」がポイントで、仰向けで力を抜いた足先を内側、外側に動かす。ちょっとスピードを上げて足首・ひざ関節・股関節が緩んできたら、片ひざを引き寄せ、腕でつかんで胸に引き寄せる。この時、もう一方の足は踵(かかと)を突き出すように伸ばす。
このように段階を踏んで進むストレッチには人体骨格模型も登場。体を捻じって筋膜を緩める体操など、どの画面にも分かりやすい解説が入っている。
そして、9月から配信開始のパート2は「ひざ関節痛・腰痛緩和」にスポットを当てた体操。布団から起き上がった座位の状態で、足の指先の感覚を戻し、脊柱起立筋から脳へ刺激を与える。
足の先から手入れを始める「指の洗濯」。足の裏、足首、足の付け根と続き、ひざ関節のマッサージ方法などを分かりやすく解説していく。
ここからは上体を起こしていく体操。四つん這いから、捻りも入れて腰を柔らかくしていく。【写真】
YouTubeで検索するためのチャンネル名は、「うじたわらゆきかおちゃんねる」もしくは「うじたわら体操」。
パート3以降は「歩くまでのストレッチ」「立位での強化」「イスを使っての応用編」…と順にアップしていく。全5回とも、アーカイブに残し、スマホやパソコンで、いつでも自由に視聴できるようにする。
今後は、下肢・腕・大胸筋の強化、加齢や疾患による筋力低下「サルコペニア」の予防法も配信する予定。