CADで立体造形に挑戦/城南菱創高
CAD(キャド)の画面。球形のデザインが確認できる

宇治市小倉町の府立城南菱創高校(井上弘一校長)で14日、CAD(コンピューターによる設計)ソフトを使った立体造形に挑戦する出張授業があった。
2018年度に設置した同校独自の選択科目「アートミックス」の授業で、外部講師を招いて、理科・情報・工芸など複数分野にわたる内容を学んでいる。
この日は、同科目を履修する3年生8人を対象に、立体造形(オリジナルのマグネット)制作を体験してもらった。
嵯峨美術大学准教授の楠林拓さんが指導。先週に行った授業では、生徒たちが手書きでデザインした絵柄のチェックの後、ソフトの操作方法について講義とビデオで説明があった。
作業は、ノートパソコンの画面に描いた平面図をベースに「押し出し」と呼ばれるコンピュータ処理で厚みを作ったり、複数の立体を重ね合わせたりして作りたい形に近づけていく。

楠林さんのアドバイスを受け、お好みの造形を制作した

生徒たちは、下絵を手元に置きながら、楠林さんのアドバイスを参考にして立体物のデザインを手掛けていった。
同校芸術科の東久美子教諭らは「各々違う形で、進み具合にもばらつきがありましたが、教授の先生が驚くほど出来の良い生徒もいました」と喜んでいた。
なお、パソコンは事前に大学が用意したものを使った。生徒の作品は3Dプリンターにより大学で立体造形した後、高校に届けられる予定だ。