目を閉じて 禅の心を学ぶ/城南菱創高
「椅子座禅体験」で心澄ませる生徒たち

府立城南菱創高校(井上弘一校長)=宇治市小倉町=で5日、萬福寺の和尚が禅についての講義をする特別授業が開かれた。参加した生徒たちは、学びを生かして来月末の「茶道体験」に臨む予定。
芸術と他教科を横断的に組み合わせた3年生の選択科目「アートミックス」の授業。この日は、黄檗山萬福寺塔頭、別峰院の広瀬尊之さんが講師となり、生徒たちに禅の心を伝えた。昨年に続く2回目の試み。
広瀬さんは、禅宗の教えを説く句「諸悪莫作・衆善奉行」を紹介。「悪を為さず善を行う…誰でも知っている内容だが、時に良くない感情が出てくることがあり、実践は極めて難しい。禅修行の特徴は、一つひとつを捨て去るという考え方にある」と話した。
講話の後、椅子に座ったままの「座禅」を体験。生徒たちが両手を丸く組み、静かに目を閉じて瞑想に入った。静寂の中で心を落ち着かせ、集中力を高めていた。