海の生き物に興味津々/井手町立多賀小で体験授業
魚の帽子をかぶって授業をする益田教授

井手町立多賀小学校で7日、2年生を対象に、京都大学舞鶴水産実験所の益田玲爾教授による授業が行われた。テーマは「若狭湾の魚たちの素顔」。府教委の事業「子どもの知的好奇心をくすぐる体験授業」を活用した。
益田教授は、魚類心理学という分野のパイオニア。若狭湾をフィールドに、同じ場所で定例潜水を行う他、年に数十回海に潜り海洋生物を調査・撮影している。
授業では、メバルやクラゲの画像、ナマコが立ち上がる動画など、豊富な映像で海の生き物を説明するとともに、それらの料理も紹介。「1つの魚でいろいろな食べ方がある。食べるのは楽しい」と話し、児童らの笑顔を誘った。

「これは何?」海洋生物の殻に興味津々

また、「これは何だろう?」と、殻らしきものを手に取らせ、クイズも。児童らは「イカ!」「ウニ!」と元気に手を挙げた。答はコウイカの甲羅、ムラサキウニ、ウニの1種のタコノマクラの殻で、正解を出した児童らに教授も驚いた。
益田教授はまとめとして、「いろいろな魚がいるのが、豊かな海。人も同じ。いろいろな人がいるのが豊かなしるし」「みんなどこかでつながっている」と話し、自分の研究を引き合いに出しながら「みんなも目標を持ち、努力を続けよう」と呼び掛けた。