買い物は下校時に…「ながら見守り」/城陽
エコバッグを持ち、買い物しながら下校する児童を見守る

防犯ボランティアなんて私には無理…と思っている人も「ながら見守り」ならできる。城陽署(内海英明署長)は府民協働防犯ステーション活動の一環として、地元スーパーへの買い物の行き帰り等に子供たちの安全を見守っていることをアピールするライトグリーン色のエコバッグを制作し、配布を始めた。
2018年5月に新潟県内で下校途中の女子児童が殺害されるという痛ましい事件が発生したことを受け、政府は同年6月に『登下校防犯プラン』を閣議決定。府警も「子供の被害は、下校時(15~18時)に集中している」、「高齢化、共働き家庭の増加により、地域の目が減少し、見守り空白地帯が生じている」などの課題に対応した取り組みを展開している。
防犯ボランティアという敷居の高い役割に拒否反応を示す市民も多い中、「ながら見守り」なら誰でも気軽に始めてもらえる…と、城陽署ではジョギングや犬の散歩、花の水やり、さらには『買い物をしながら』でも子供たちの安全に目を配ってもらえるのでは…と考え、レジ袋の有料化で普及が進む、オリジナルのエコバッグ=縦31㌢、横39㌢=500袋を制作。市民らに配布を始めた。
毎日の買い物を児童らの下校時間帯に…と、16日午後3時30分ごろからは久津川小学校(大槻収校長)=平川指月=近くのスーパー山田屋久津川店(下村康二店長)の前で、見守り隊員の宮崎君枝さん、並川弥生さんがエコバックを肩にかけ、買い物をしながら下校してくる児童らの見守り活動を実施。動く「110番の家」的存在として「何かあったら、声をかけて」と、児童らに周知した。
毎朝は交通指導員を務めている宮崎さん、普段は民生児童委員として活動している並川さんとも「できるだけ、下校時間に買い物に行くようにしたい」と、ながら活動に積極姿勢。同署では今後、このエコバッグを市内全域に配布し、子供の見守り強化のきっかけにしてもらう方針だ。