手摘み抹茶を飲み比べ/宇治茶業青年団 オンライン茶会
鮮やかな緑の京田辺産「ごこう」が茶碗に注がれた

宇治茶業青年団(利田直紀団長)は29日、「匠の館」隣にある府茶業会館で第2回「若手プレミアム茶会@zoom」を開いた。府内外からオンラインで20人が参加し、宇治抹茶の飲み比べを楽しんだ。
府内11のエリアで青年団(地区団)が組織されており、各地で茶の審査技術の向上や宇治茶普及の活動を行う。本イベントは、昨年秋に開設の「宇治茶まつりふれあいイベント」ホームページなどで告知した。
今回のテーマは「手摘み抹茶の飲み比べ」で、参加者には予め宇治市内産(あさひ、さみどり)と京田辺産(ごこう)合わせて3種の抹茶を送付した。

碾茶の比較。手前がリーフ状の荒茶で、奥が仕上茶

プログラムの前半は、同青年団メンバーによる宇治抹茶のレクチャー。蒸した茶葉の水分や熱を取り、炉に入れて乾かす一連の流れを写真付きで解説した後、利田団長が実物を手に「このドライリーフのような茶葉が荒茶の碾茶(抹茶の原料)で、ここから茎の部分を丁寧に取り除いたのが仕上茶です」と説明した。
また、手摘み宇治抹茶は木津川流域(城陽市、久御山町、八幡市、京田辺市、井手町)と宇治川流域(宇治市など)の2系統があり、柔らかい砂地の土壌が多い前者では生育が早くなり、葉は薄く濃い緑色になるのが特徴…と話があった。
後半は、3種の抹茶を実際に点てて試飲。「ダマができないように茶こしで抹茶をふるっておく」「湯が熱いと緑茶の渋みが多く出る…と言われるが、抹茶も同じ。70度くらいがお勧め」とアドバイスがあった。
次回の「若手プレミアム茶会@zoom」は2月26日(土)午前10時~で、ただいま参加受付中。定員20人。担当は山城茶業青年団で、内容は「宇治茶お手軽ブレンド体験」。申し込みは、ホームページujicha-matsuri.jpから。