節分大護摩法要で厄払い/心華寺金港辯財天
護摩木の燃えあとを裸足で歩く「荒行の火渡り」

宇治市神明石塚の心華寺金港辯財天(岡田道顕住職)で6日、節分の大護摩法要が営まれた。
2月第1日曜に開いている恒例行事。小雪舞う厳しい寒さの中、大勢の参拝者が訪れて1年の無病息災を願った。新型コロナ感染対策で、例年のぜんざいや雑煮の接待は取り止め、豆は配布する形とした。
午前11時、山伏たちがほら貝を響かせて大日堂前の護摩壇へと到着。古式の作法に則り、山伏問答が行われた。清めの破魔矢が放たれた後、岡田住職が導師となり家内安全などの願文を読み上げた。
燈壇に着火されると、火はモクモクと白煙を上げて燃えた。修験者の読経が響く中、参拝者たちが列をなし、護加持を受け、燃え盛る炎へ護摩木を投げ入れて合掌した。
護摩木の燃えあとを裸足で歩く「荒行の火渡り」には子供から年配者までが果敢に挑戦。煙が立ち上る炭を静かに踏みしめながら、厄払いや無病息災などを祈願した。