多分野で活躍する女性つなぐ/城陽
WEB会議システム「Zoom」でトークに参加した女性たち

城陽市が重きを置く「対話でつくるまちづくり」の取り組みの一つとして、多彩な人々から市政への意見を求める『市長ふれあいトーク』が17日、市役所西庁舎を拠点にリモート開催され、城陽にゆかりとある女性9人が奥田敏晴市長らに熱き思いを伝えた。このうち「きょうと城陽応援大使」であるオペラ歌手・田村麻子さんは米国ニューヨークからトークに参加。「5月のジャパンデーで城陽市をPRしたい」と提案するなど大いに盛り上がった。
参加したのは井浦五百子さん(合同会社ルキイ代表)、木村有美子さん(木村農園)、塩田昌代さん(フリースクール経営)、田村麻子さん(オペラ歌手)、藤兼和子さん(造形画家)、望月麻衣さん(作家)、山本紗矢香さん(ブランドプロデュース・コンサルティング)、山森美紀さん(京友禅・手描部門、引染伝統工芸士)、ゆめみつきさん(漫画家・イラストレーター)の9人。
市側からは奥田市長、今西仲雄副市長、荒木正人理事が出席し、女性らの質問に〝できる限り〟の答弁で応えた。

米国ニューヨークの田村さんとリモートで会話する奥田市長ら

このうち、城陽市出身で現在は米国ニューヨーク在住の田村さんは、現地時間夜中0時ごろにもかかわらず、リモートでトーク参加。市内在住で活躍する女性の中にあって唯一「外から城陽市を売り込むことを考えています」と、ふるさとのPRに積極姿勢を示した。
具体的には「5月14日にニューヨークで『ジャパンデー』というイベントがあり、お金を使って、そこでお茶(高級抹茶)などの特産品を売り込みませんか」という提案を行った。
これに海外通でもある奥田市長は「姉妹都市バンクーバー市を通じて考えてもらいたいが、一番の難題はお金のこと。内ばかり守って、外へ攻めないと若い人に夢を持ってもらえない。方向性としてはニューヨークで(城陽を売り込みたい)との思いは持っている」と、最大限の答えを返した。
『京都寺町三条のホームズ』などの大ヒットで知られる作家の望月さんは、地元密着の視点から「新しくできた塚本深谷線の歩道に、街灯がほとんどない」と、犬の散歩を通じて感じたことに改善を求めた。
これに奥田市長は「周辺農地の作物に影響が出ることが要因。安全面から明るさは必要で、日陰を作るためには街路樹もあった方が良いと思うが今後、街の様子が変わる中で検討したい」と答えた。
このほか、木村さんは二児の母の立場から「身近にボール遊びができる公園を整備してもらえば、のびのびと子育てできる環境が整う」、塩田さんは「いろんな家庭事情の中、適切な学習支援を受けられていない子供さんもおられる。先生の負担も大きくなっており、NPOや民間の力で協力していけるよう制度を」などと、それぞれの視点から提案した。
奥田市長は「行政だけで何もかもできると思っていない。知恵を出し合い、民間の力も借りながら少しでも市民に喜んでいただけるまちづくりに今後も取り組んでいきたい」と理解を求め、再会を楽しみにトークを閉じた。