情熱ステージ 10回の節目/宇治っ子朗読劇団☆Genji
平安時代の出で立ちで登場し堂々と演じてみせた

小学3年~高校2年生までの15人からなる「宇治っ子朗読劇団☆Genji」の第10回記念公演が13日、同市文化センター大ホールで開かれ、エネルギッシュに1年間にわたる活動を締めくくった。

サングラスをはめ、おチャめに1部終幕を知らせた

古典の日(11月1日)制定記念事業の一環として、同センター主催の児童生徒向け講座。
源氏物語の市民浸透を狙い、2012年度から「ひとりものがたり」で知られる六嶋由美子さんをはじめ、篠笛・装束着付けの奈須秀子さん、辻久さんが指導に当たってきた。
節目となる第10期は、講師に中田達幸さんを迎え、昨年10月からリハーサルを含む25回の練習を重ねた。
コロナ禍で公演機会は減る一方、2月にKyoto演劇フェスティバルに出演し、集大成となるステージにつないだ。
この日、はじめに中田さん脚本・演出の「光る君とかがやく日の宮」を披露。

クライマックスを迎えて歌声を一つに合わせる団員たち

宇治マンドリンアンサンブル「フローラ」のステージを挟み、コラボ第3部では再び中田さんによる朗読劇「ゆくへ知られぬ舟なりし」を熱く演じた。
原文を取り入れながら、分かりやすく楽しい現代語のアレンジも。
かつて薫君と匂宮の2人に愛された―と語り出した女の素性にスポットが当たり、幽玄なムードを醸しつつ観衆をすっかりとストーリーの世界に引き込んだ。
ロビーでは、1期生からの活躍をそれぞれ紹介するパネル展示も行われた。