生徒たちのアイデアを商品化/宇治田原
生徒たちのアイデアを詰め込んだ「茶ッピー茶歌舞伎ガチャBOX」

全国的にも類を見ない中学校での「商品開発」授業が宇治田原町で行われ、生徒たちのアイデアを詰め込んだ新商品が完成。18日から購入受付が始まった。
同町「ふるさと・キャリア教育推進事業」の一環で、開発に挑んだのは維孝館中2年生2クラス計66人。
通信販売で全国各地にお茶をメインとした様々な商品を届ける㈱宇治田原製茶場が全面バックアップし、同町の「ふるさと納税」返礼品にも採用される。
昨年10月から11月にかけて計5コマの授業を行い、「新しいお茶の楽しみ方ができる新商品」をテーマに計12の商品案を捻り出した生徒たち。
そのプレゼンテーションに「なるほど」と興味を示し、プロの目から講評を加えた製茶場講師陣が、クラスごとにチョイスし、商品化に向けた具体的な検討に入った。
そして、2つのコラボ商品が出来上がった。
「茶ッピー茶歌舞伎ガチャBOX」は、大人気の「ガチャガチャ」と優雅な利き茶遊び「茶歌舞伎」の要素を組み合わせたもので、カプセルの中には町のマスコット「茶ッピー」が描かれた6種類(深蒸し茶・抹茶入り玄米茶・ほうじ茶・深蒸し茎茶・玉露・抹茶入り深蒸し茶)の一煎ティーバッグが入っている。
計18個…ガチャを回して出てきたのが「何茶」なのかを考えながら飲むゲーム感覚が「わくわく感」を呼ぶ。
17日に同校で開かれたお披露目会では「かわいい~」と歓声が上がり、提案者代表の髙橋希愛(ののあ)さんも「私たちのアイデアが、より良い形となり、とても新鮮な喜びがあります」と笑顔をこぼした。

「5種類のカラフルハートティーバッグ」

一方、「5種類のカラフルハートティーバッグ」は、地図上の町の形「ハート」を心がキュンとなる可愛いお茶に仕上げたもの。
カテキンやビタミンCが豊富な宇治抹茶入り緑茶、やさしい味わいの和紅茶、珍品種のサンルージュにローズヒップとハイビスカスをブレンドした「赤」、バタフライピーに茎茶を合わせてオレンジとリンゴピールを加えた「青」、宇治煎茶にカモミール・レモングラス・ペパーミントをプラスした「黄」という健康と美容に良い5色のお茶を、オリジナル「ハート型ティーバッグ」に詰め、パッケージもハートにこだわった「ここでしか手に入らないハート尽くし」の逸品となった。
これには提案者代表の中川柚月(ゆづき)さんもビックリ。「自分たちの企画に素晴らしい商品としての色を塗ってくれて、ありがとうございました」と、感謝の気持ちをお茶にまつわるダジャレに込めて一発。『マッチャ・ランチャー』と表現した。

■購入申し込み 電話受付開始
「茶ッピー茶歌舞伎ガチャBOX」は税込み3980円(送料込み)、「5種類のカラフルハートティーバッグ」は同1200円(送料別途)で販売。
購入希望者は宇治田原製茶場の専用ダイヤル(0120‐08‐5000)で申し込めばよい。受付時間は8時30分~20時(日祝日は17時まで)、各種支払い方法がある。
また、同町の「ふるさと納税」返礼品としてポータルサイト「ふるさとチョイス」で18日から先行受付開始。今月下旬からは12サイトで本格受付を始める。