宇治田原の「茶汁」が「100年フード」認定/文化庁事業

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宇治田原町湯屋谷地域の郷土料理「茶汁」が今月、文化庁の事業「100年フード」に認定された。
同事業は、基準を満たす食文化を「世代を超えて受け継がれ、長く地域で愛されてきたもの」として認定している。併せて、地域の関係者や地方自治体が、100年続く食文化として継承することを宣言するものともなる(「100年フード宣言」)。
昨年全国公募が行われ、湯屋谷地域の活性化を目指す自主活動組織「1738やんたん里づくり会」(谷村稔会長)が応募した。認定は3部門あり、「茶汁」が射止めたのは、「江戸時代から続く郷土の料理」。京都府内で認定されたのは2件のみで、もう一件は部門「目指せ、100年!」の「松花堂弁当」(公益財団法人やわた市民文化事業団)だった。

認定証を掲げる地域おこし協力隊の高橋一樹さん(右)と山内加絵さん

同会の説明によると「茶汁」は、「農作業の時の昼食として、家庭からみそ玉を入れたお椀を持っていき、焚き火でなすやニシンを焼き、自生しているみつばやセリを加え、番茶を注いで食してきたもの」という。
同会が運営する観光・交流の拠点「宗円交遊庵やんたん」=湯屋谷尾華21=では、現代風にアレンジした茶汁を食せる「彩の茶汁セット」(1000円)と「茶汁セット」(600円)を提供している。
「茶汁」は大ぶりで食べ応えのある椎茸と、餅、味の染みた人参、大根、味噌などが入っている。食べる直前に番茶を注いでいただく。「彩~」は、地元産の野菜をふんだんに用いた小皿が数品付く。こんにゃくも、地元産のこんにゃく芋で手作りしているという。
なお、どちらのセットも、提供は土・日曜、祝日限定なのでご注意を。

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