7現職、3新人が無投票当選/井手町議選
初当選を決めた3新人=田中さん(左)、小割さん(中)、鎌田さん(右)

28日の任期満了に伴う井手町議会議員一般選挙(定数10)は5日、告示された。現職7人、新人3人が立候補の届け出を行い、同日午後5時、10人全員の無投票当選が決まった。無投票は1998年以来、24年ぶり。議員の任期は、29日からの4年間となる。

この日、午前8時30分の立候補届出受付開始前に、10陣営が会場の役場3階会議室に到着。定刻に奥田英夫・選挙管理委員会委員長が受付の開始を宣言し、くじにより届出順を決めた。各陣営は受付事務を終えると、さっそく選挙カーに乗り込み、町内を巡って名前や主張の浸透に努めた。午後5時、届出会場で奥田委員長が「受付を終了します」と宣言。朝の10陣営以外に届出はなく、「無投票」が確定した。

■平均年齢61.1歳
当選した議員は、現職7人、新人3人。現職の当選回数は、2回が2人、3、4、5、8、9回がそれぞれ1人となった。年齢構成は、40代が2人、50代が2人、60代が3人、70代が3人。平均年齢は61.1歳。前回(18年)当選者の平均年齢は58.0歳で、やや上昇した。性別構成は、男性9人、女性1人。
有権者6124人(4日現在)の審判を経ず無投票となったため、論戦を通じて争点が浮き彫りになることはなかったが、事前の調査で聞いた公約・主張を見ると、「コミュニティバスの実現」「マイノリティの意見を取り上げる」「元気で健康な町を目指す」「教養と交流の町を目指す」「子供から高齢者まで人に優しいまちづくり」「安全で安心して暮らせる町づくり」などがあった。
任期となる今後4年間を見通すと、国道24号城陽井手木津川バイパスの利を生かした宅地開発、新庁舎に併設の「道の駅」を追い風にしたさらなる特産品開発など、町の発展がかかる数々の課題が並んでいる。利便性の面では、公共交通の工夫が議会で議論されてきた。
住民の声を行政に届け、また行政のあり方をチェックするのが議会の役割。無投票にはなったが、各議員がどのように働くのか、住民は目を凝らして見ている。

■井手町議選 当選者
(定数10人、届け出順・敬称略、カッコ内は年齢、丸数字は当選回数)
当選 田中 保美(62)無新①
当選 奥田 俊夫(58)無現②
当選 谷田 利一(72)無現③
当選 西島 寬道(48)無現④
当選 小割 直彦(60)無新①
当選 谷田  操(63)共現⑧
当選 脇本 尚憲(46)無現②
当選 鎌田 隆宏(57)無新①
当選 岡田 久雄(71)公現⑤
当選 木村 武壽(74)立現⑨