VRで宇治川合戦見てみよう/「ガイドツアー」で体験
ゴーグルを付けて体験

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」放送に合わせて行われている宇治市の歴史文化再発見事業。その1つ「宇治川合戦絵巻ガイドツアー」では、「先陣争い」をバーチャルリアリティー映像で見ることができる。
ツアーは、宇治川先陣争いの碑(府立宇治公園中の島)などを約1時間30分かけて歩き巡るもの。毎週土曜日、午前10時から行われている。宇治観光ボランティアガイドクラブのメンバーが、宇治川を挟んだ争いについて解説をしてくれる。
配付資料では、平安時代末から室町時代末までの5つの戦いが紹介されている。VRで取り上げているのは、そのうちの「寿永の乱」(1184年)。源義経軍と木曽義仲軍の戦いで、「平家物語」では、梶原景季と佐々木高綱の先陣争いが名高い。

VR映像の一部。右下に2つの騎馬。上の宇治橋で両軍が対峙

VR映像は、スマートフォンを専用ゴーグルにはめて体験する。時間は約2分。繰り返し見ることもできる。宇治川・宇治橋を上空から眺める内容だ。上下・前後・左右、あらゆる方向の景色が見られる。
映像は、現在のお茶と宇治のまち歴史公園「茶づな」の展望台を飛び立ち、宇治川上流に向けて飛行すると、もやがかかって時代がジャンプ。宇治橋の橋桁が落とされ、義経軍と義仲軍が対峙している。下流に目を移すと、2頭の騎馬が先陣争いをしている―というもの。下を向くと、宇治橋を俯瞰することもできる。
VR体験はツアーの冒頭、「茶づな」展望台で行われる。先陣争いの場所はその前と考えられるから、臨場感もひとしおだ。
映像を作った「うじテレビ」の森田誠二さんは、「少し誇張と想像は入っていますが、当時の地形も含め、できるだけ再現したものになっています」と話している。
同ツアーの申し込み、問い合わせは、宇治観光ボランティアガイドクラブ℡・FAX22‐5083、メールuji-guide@white.plala.or.jpへ。