よりよい学校図書館とは/井手やまぶき支援学校

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府立井手やまぶき支援学校(丸岡惠真校長)で17日、同校の図書ラウンジ(学校図書館)アドバイザーを務める児童文学評論家・赤木かん子さんの講演会が行われた。PTAと教職員の合同研修会。
演題は「よりよい学校図書館づくり~子供たちと読書~」。インターネット会議ソフトを通じ、他校の教員や府の関係者も視聴した。
赤木さんは、1984年、子どもの頃に読んでタイトルや作者名を忘れてしまった本を探し出す「本の探偵」として知られるようになった。学校図書館や読書などにまつわる著書も多数執筆し、近年は学校図書館をつくる際や改修のアドバイスも行っている。この日も、同校の蔵書にカバーを掛けたり分類シールを貼るなどの作業を、「やまぶきサポーター」(PTA活動の一環)とともに行った。
講演で赤木さんは、「基礎的な話を」と切り出し、読書イコール「物語を読むこと」とされた時代は既に終わり、科学など物語以外の本が8割を占めていると説いた。また、「図書館は優れた本を集める、という認識も間違い。子供たちや先生が必要な情報を提供するのが仕事」と話し、その上で、学校図書館においては、社会の変化や科学的発見が起こる度に、古い情報が載った本は廃棄すべき―などと助言した。
同校は図書活動に力を入れている。研修会は、早い段階で図書に関する教員・PTAの意識を一致させたいと企画された。

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