緑に囲まれ 風流な味わい/三室戸寺「蓮酒を楽しむ会」
ハスの緑に四方を囲まれた会場で、象鼻杯を楽しむ参拝客たち

西国十番札所の三室戸寺で「蓮酒を楽しむ会」が9日に開かれ、ハスの葉に注いだ日本酒を茎から飲む風流な味わいを楽しんだ。コロナ禍で3年ぶりの開催。
蓮酒は中国起源の行事。ほろ苦い茎の樹液と酒が混ざり合い、健康・長寿の効をもたらすと伝わる。飲む様子が、象の鼻が伸びた姿に見えることから「象鼻杯(ぞうびはい)」とも呼ばれる。
この日は雨の予報にもかかわらず、午前中は陽気に恵まれた。参道の坂を上って本堂前へ到着した人たちが、汗を拭きつつ蓮酒を楽しんだ。開始30分前には早くも行列ができていたという。
蓮園には斑八重の珍しい「大洒錦」など100種類250鉢のハスが育っており、今が見頃。三重塔を背に咲く花々が優雅な姿を見せており、多くの人がカメラを向け写真に収めていた。
奈良県に住む40代の友人に誘われて来たという中村日和さん(29)=京都市=は「京都に住んでいますが三室戸寺は初めてです。朝酒は最高ですね。天気も持って、すっきりした気分になれました」と喜んで話した。