もの作り 職人芸に触れる/宇治・大久保青少年センター
老舗の職人から和菓子作りを教わった

宇治市の大久保青少年センターで22日、技能士会の職人たちを招いた「ものづくり体験ワールド」が開かれた。夏休み中の児童20人が体験教室に参加し、プロの職人芸に触れた。
若者にもの作りの楽しさを味わってもらう企画で、府職業能力開発協会が協力。これまで国の「ものづくりマイスター(名工)」派遣制度で学校訪問していたが、今年度から学校への訪問はなくなり、地域で開催するようになった。
この日は、和菓子と篆刻印の教室を同時並行で開催。このうち、京都市南区の老舗和菓子店「二葉軒」の將野(はたの)義雄さんは、練り切りあんを使った季節の菓子作りをコーチした。

完成した和菓子(柿とヒマワリ)

子供たちは、練り切りの生地とあん玉を使い、1つを柿の形に整えた。さらに別の菓子にヘラで切り込みを入れた後、ヒマワリの花びらを作った。完成すると、色鮮やかな2個をパック詰めし、笑顔を見せた。
体験を終えた児童は「柿は簡単だったけど、ヒマワリは生地をつまんで花びらの形を作るのが難しかった」と話した。

彫った印鑑の出来栄えをプロがチェック

なお、印鑑作り教室には京都印章技能士会から講師4人が来所。15㍉角の石材に鉄筆で字を彫り付ける「篆刻印鑑作り」にチャレンジしてもらった。