家族の服でファッションショー/京都文教大「KASANEO」・京都すばる高
ファッションショーを開いた生徒たち

京都文教大学の地域連携学生プロジェクト「KASANEO」と、府立京都すばる高校3年生・高大連携ゼミは、同ゼミ生(起業創造科9人)が家族の思い出の服をコーディネートしたファッションショーを、同大学で開いた。
同プロジェクトは2018年度発足。衣服を通じた幅広い世代の交流の場を目指して活動している。昨年度からは同ゼミの授業協力を行ってきた。ファッションショーはその授業の「最終報告会」の位置付け。
同ゼミ生は、両親や祖父母などから若いころに着ていた衣服を提供してもらい、自分の衣服と合わせてコーディネート。ランウェイを歩いた。ショー開催の今月17日までに、その衣服の思い出や、当時の流行曲などを聞き取ったという。

「学生広報チーム」メンバーや京都すばる高教諭らがランウェイを歩く

ゼミを担当する四宮果奈教諭はショーを振り返り、「達成感を生徒から感じた。父のセーターが母の手編みだったことを初めて知った生徒もいて、この年頃に薄れがちな家族間の会話が生まれるきっかけになった」と評価した。
「KASANEO」で同高校との連携代表を務める森戸凜さんは「普段は高齢者との交流が多い。今回は自分の親と近い世代だった。衣服はシンプルなデザインが印象的だった」と話した。
同ゼミには、同大学でオープンキャンパスの企画や運営を行う「学生広報チーム」も関り、同高校の魅力発信をテーマに7月、同大学でプレゼン発表会を開いた。
ファッションショー第2部では、同チームや、同高校の貴島良介校長、四宮教諭自らも、高齢者の思い出の衣服をコーディネートしてランウェイを歩いた。