先人の伝統 次世代へ/宇治茶まつり

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宇治茶文化の礎を築いた「茶の3恩人」こと栄西禅師、明恵上人、千利休の遺徳をたたえ、茶業発展を祈る第71回「宇治茶まつり」が2日、興聖寺を中心に開催された。新型コロナ感染症対策で今年も茶席は設けず、関係者のみ参席した。

「茶壷口切りの儀」が厳かに執り行われた

午前9時、太閤秀吉が宇治橋三の間より水を汲み上げ伏見城で茶を点てさせた故事に習い「名水汲み上げの儀」が執り行われた。茶業青年団による名水行列は今回も取り止めとした。
興聖寺本堂で開かれた式典では、宇治橋から運んだ名水を仏前へ献上。続いて宇治茶業青年団の杉村和美さんが、山﨑省吾さんの介添えで、茶壷口切りの儀を行い、新茶を臼で引いた。裏千家の金澤宗達さんが茶を点て、献茶の後、参加者が焼香した。

竹筒に入れた名水を興聖寺へ運んだ

宇治茶祭奉賛会の堀井長太郎会長は「未だに収束の見えないコロナ禍時代は3年目を迎えた。先人が守ってきた伝統行事を次世代に受け継いでいけるよう、今一度、茶業関係者一同が団結し、この時代を乗り越えていく」と茶業振興に向けた決意を述べた。式典終了後、門前で茶筅塚供養が営まれた。

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